【採用成功のコツ】求人票の書き方ガイド!必須項目・NG表現・応募を増やすポイント
採用活動で欠かせない「求人票」。求職者にとっては、企業との最初の接点となる大事な情報源です。どんな情報をどう伝えるかで、応募の数や質が変わってきます。
この記事では、求人票に必要な項目や、気をつけたいNG表現、そして応募を増やすためのコツを分かりやすく解説します。
1. 求人票って何?
求人票とは、企業が人材募集をする際に作成する書類のこと。仕事内容や給与、勤務地などの労働条件を記載し、求職者に情報を提供します。
「募集要項」と混同されがちですが、募集要項は職業安定法で明示が義務付けられた基本情報をまとめたもので、求人票はそれよりも幅広い情報を含みます。企業の魅力を伝えるためにも、工夫して作成することが大切です。
2. 必ず記載すべき項目
求人票には、法律で定められた必須項目があります。これをきちんと記載しないと、求職者が正しく判断できないだけでなく、企業の信頼にも影響を与えてしまいます。
最低限記載すべき項目
- 仕事内容と業務内容の変更範囲
- 雇用契約の期間(有期雇用の場合は更新条件も明示)
- 試用期間の有無とその期間
- 勤務地と変更の可能性
- 勤務時間・休憩時間・残業の有無
- 休日・休暇の詳細
- 給与・賞与・手当の内容
- 社会保険の加入状況
- 受動喫煙対策の有無
- 募集企業名または事業者名
2024年4月から、業務や勤務地の「変更範囲」や「契約更新の基準」の明記が義務化されました。これに対応できているか、確認しましょう。
3. こんな表現はNG!
求人票には、法律で禁止されている表現があります。これらの記載をしてしまうと、トラブルの原因になるだけでなく、企業の信頼を損なうことにもなりかねません。
記載してはいけないNG項目
1. 性別を限定する表現
性別を理由に応募を制限することは、男女雇用機会均等法で禁止されています。
NG例: 「男性のみ」「女性が活躍中」「主婦歓迎」
例外: モデルや俳優、防犯上の理由がある警備業務など、一部の職種では性別を限定することが認められています。
2. 年齢制限を設ける表現
改正雇用対策法により、求人票に年齢制限を記載することは原則として禁止されています。
NG例: 「35歳以下歓迎」「シニア不可」
例外: 定年制度がある場合や、特定の法律で年齢制限が定められている職種(例:酒類販売)など、合理的な理由がある場合のみ記載可能です。
3. 最低賃金を下回る給与の記載
最低賃金法に違反しないよう、地域の最低賃金を確認してから記載しましょう。
NG例: 「時給800円(地域の最低賃金が900円)」
4. 誇張や事実と異なる表現
求職者を引きつけるために、誇張した内容を記載するのはNGです。
NG例: 「未経験者歓迎!(実際には経験者のみ)」 「月収50万円可能!(実際にはごく一部の社員のみ)」
4. 応募が増える求人票のポイント
ただ情報を並べるだけでは、求職者の目には留まりません。より多くの応募を集めるために、次のポイントを押さえておきましょう。
1. 求める人物像を明確にする
どんな人に来てほしいのかを明確にすることで、ミスマッチを防げます。
OK例:
- 「お客様とコミュニケーションを取るのが好きな方」
- 「チームワークを大切にできる方」
2. 仕事内容を具体的に書く
求職者が仕事のイメージを持ちやすいように、業務内容を詳しく記載しましょう。
NG: 「営業職」
OK: 「法人向けの営業職。1日5~6社を訪問し、商談を行います。」
3. 働き方や福利厚生を充実させる
ワークライフバランスを重視する求職者が増えているため、福利厚生をしっかりアピールすると応募につながりやすくなります。
記載すると効果的な内容
- フレックスタイム制度の有無
- リモートワークの可否
- 有給休暇の取得率
- 残業時間の目安
4. 企業の魅力を伝える
他社と差別化するために、企業ならではの特徴をしっかり伝えましょう。
OK例:
- 社風: 「社員同士の交流が活発で、風通しの良い職場です。」
- 成長環境: 「研修制度が充実しており、未経験からでもスキルアップできます。」
- 働きやすさ: 「年間休日120日以上、完全週休2日制」
まとめ
求人票は、企業と求職者をつなぐ大切なツールです。
✔ 必須項目を正しく記載する
✔ NG表現を避ける
✔ 求職者に魅力が伝わる工夫をする
このポイントを押さえた求人票を作成し、より多くの求職者に自社の魅力を伝えていきましょう!
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